アクチュアリーの年収・給料【高いのは外資系?ホワイトなのは?】

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「アクチュアリーって実際どれくらい稼げるの?」

「給料の高い業界は?」

「年齢ごとの昇給ペースは?」

このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。実際、アクチュアリーは高給取りというイメージはあるものの、具体的にどの程度の金額を稼げるのかはあまり知られていません。

この記事では、アクチュアリーになるとどの程度の年収が望めるのかを解説します。各社ごとのより詳しい給与などは、就活講座にてご紹介しています。体験講義は無料で開講しています。

アクチュアリーの給料

アクチュアリーの給料について解説します。

アクチュアリーの平均年収は774万円

令和2年に実施された賃金構造基本統計調査によると、アクチュアリーの平均年収は約774万円となっています。この調査でアクチュアリーの平均年齢は37.2歳であり、年齢に対して高収入であることがわかります。ただし、アクチュアリーの年収は、業種や日系・外資系企業の違いなどによって大きく異なります。(私の体感では、周りではもう少し高いような気がします。たとえば福利厚生で実質+100万、といったケースもよくあります)一方で日本人の平均年収は令和元年時点で436万円です。それに比べるとアクチュアリーの年収は高値だと言えます。

そもそも、金融業界自体が給与水準が高いのでそれに引っ張られてデフォルトで給料が高くなる傾向にあります。加えて、アクチュアリーの場合、専門職であり、転職市場が熱いということから、合格している科目数に応じてアクチュアリー手当てが上乗せされる場合が結構あります。

給与の変わり幅と要因

アクチュアリーの年収は、就職している会社や会員の種類・年齢によって異なります。一般的には、正会員になると900万円~1,200万円が年収の相場です。第1次試験に1科目合格したレベルの人は、約500万円~600万円のスタートになります。アクチュアリーとして経験を積むと徐々に年収は上がっていき、実際には1,500万円以上の年収になっている人も多いです。

またアクチュアリーと一口にいっても、実際には3つの段階が存在します。一般にアクチュアリーと呼ばれるのは、日本アクチュアリー会の「正会員」のことです。正会員になるには日本アクチュアリー会が主催する資格試験に全科目合格する必要がありますが、試験は第1次試験と第2次試験に分かれます。第1次試験に1科目でも合格すると「研究会員」、全科目合格すると「準会員」としてアクチュアリー会に入会できるのです。正会員の平均年収は1,200万円ですが、準会員では平均1,000万円程度となります。また研究会員の年収は平均800万円と言われています。それぞれの割合が、平均年収に関与しているのではと思います。30歳前後で、1000万円を目指せると言えるでしょう。

アクチュアリーの給料が高い理由は?

では、アクチュアリーはどうして給与が高いのでしょうか?

難関試験を突破する必要があるので人が足りていない

アクチュアリー(保険数理士)は、統計学や確率論の知識を活かして、生命保険会社や損害保険会社、金融機関などで働く人のことを指します。顧客におきうる病気や事故などのリスク、不確実性を予測する専門家です。日本アクチュアリー会が実施する1次試験と2次試験に合格しなければアクチュアリーにはなれません。基礎科目は数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済投資理論の合計5科目。専門科目は「生保1・生保2・損保1・損保2・年金1・年金2」の6科目から3科目を選択します。基礎科目も専門科目も、合格率が10%~20%程度と非常に難易度が高く、基礎科目5科目全てに合格しなければ専門科目を受験できず、受験のチャンスは1年に1度しかありません。

そのため需要が増している中でもなかなか人が増えません。アクチュアリーは目下売り手市場なのです。それが給与の高さに繋がっています。

広い分野で応用可能な知識

またアクチュアリーの行う「リスク予測」はどの分野においても重宝されます。さらにその仕事は、確率や統計に関する専門知識と年金や保険に関する教養がなければ果たせない高度な専門業務です。替えが効かないため給与もその分高くなります。

長い道のりを経て、ようやく手にできるアクチュアリー資格は非常に価値が高いため、高年収を得られる大きな理由の一つと言えるでしょう。

年収の高い企業

では、どのような企業の年収が高いのでしょうか?

アクチュアリーの年収は外資企業が高い

アクチュアリーの給料は職業別で異なるという観点もあります。待遇などで様々な差があるため、外資系と日系企業を単純比較することはできません。しかし、やはり外資系企業で働くアクチュアリーの年収は青天井です。日系企業と比べると、以下のような水準となっています。

生命保険会社 1350万円〜

損害保険会社 1360万円〜

銀行などの金融機関 1200万円〜

外資系企業 2000万円〜

会計監査 1000万円〜

年金数理人 1000万円〜

20代についてですが、業務への責任感や高度な計算力はもちろん必要です。また交渉力や非専門家に対して分かりやすい説明を行う能力、コミュニケーション能力なども重要になります。それらの能力と経験によって給料が決まり、平均は年収1000万円前後です。

一般に給与は50代まで上り調子となります。知識と経験に裏打ちされ技術が向上していくからです。一方で50代を過ぎると定年を意識して給与が下がる傾向にあります。とは言え、アクチュアリーは50代になっても1800万円程度を維持しているため、一般的なサラリーマンとは異なります。最後まで高い給与が支払われ、生涯賃金では一般のサラリーマンの3.5倍となる6.7億円を稼ぎます。

業界による違いとしては、以下のイメージです。

日系大手企業(保険、銀行)

会社によって多少差はありますが大体入社6~10年目ぐらいで年収1000万に到達することが多いです。会社規模が大きいほど、給料も平均的には高くなります。

日系中小企業

ベースとしては日系大手よりも50-100万年収が少ないくらいです。ただし、科目数によっては日系大手と同水準になるぐらいの手当がつくこともあります。アクチュアリーは転職を防ぐために会社の規模によらずあまり給料の差がないことが多いです。 どこの会社の人不足なため、露骨なさはついていません。

外資生保

高めです。科目手当が厚い会社が多いのは実力主義のせいでしょうか。日経の企業で物足りなさを感じた若手が外資系に移ることはよくあります。ただし給料が高い代わりに実力主義なのですぐに成果を出すことが求められます。 ハードワークでもいいから高い給料が欲しいと言うアクチュアリーのかたには向いているかもしれません。

コンサル

日系の大手企業と同水準かそれよりちょっと高いぐらいです。若手のうちは特にコンサルの方が高くなりがちです。30代以降になってからは実力主義なのでコンサル全体での傾向というよりもその個人に依存するところが大きくなります。

外資系企業とコンサルに共通することですが住宅補助などの福利厚生が日系大手に比べて薄いところが多いです。なので見かけ上の年収が高くてもトータルで見ると日系大手に勤める人の方が良い暮らしをしていることもあります。この部分含めて確認する必要があります。

ただそれを含めたとしてもコンサルは給料的には恵まれている部類に入るでしょう。 

再保険

再保険の会社は日系の中小企業と同水準です。ただコスパが良いことで有名です。給料はほぼ同じにも関わらず労働時間は短めです。ホワイト感のある職場がよい方は再保険の会社を検討してみても良いでしょう。また、選考がちょっと特殊な部分があるので注意しましょう。

アクチュアリーのボーナスや昇給は?

アクチュアリーのボーナスの内容は、企業によって異なります。銀行や保険会社では年2回の賞与が多いようです。一方外資系企業は年俸制であり、インセンティブがつく場合もあると言います。

またアクチュアリーの昇給についても同様、企業次第です。大手企業ならば昇給制度が整っているとこともありますが、やはり企業によって異なります。そのため一概に金額や給与体系を断定することはできません。

アクチュアリー合格のインセンティブ

アクチュアリーの試験に合格すれば、合格ボーナスがもらえることもあります。日系企業なら準会員合格で2万円、正会員合格で10万円程度と言います。

一方で外資系企業では1科目合格(研究会員)で一時金5万円、準会員合格で一時金50万円、正会員合格で一時金100〜200万円など、合格ボーナスの待遇も良い場合があるそうです。

まとめ

アクチュアリーは同年代の中でも高い給料が望める職業と言えます。高収入を手にしたい方はぜひアクチュアリーを目指してみてはいかがでしょうか。

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