【就活生向け】アクチュアリー1次試験の勉強と就活の両立方法

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「試験対策と就活対策をどんな優先順位でこなしたらいいのかわからない」

「何科目受かった状態で就活すればいいの?」

「就活よりも試験勉強をまず受かるつもりだけど、この考えって正しい?」

といったお悩みをよく聞きます。この記事では、そんなお悩みへの回答をお伝えいたします。なお、MAXITの就活講座ではアクチュアリー就活に特化して、あなたの最高の情報源になります。興味のある方は以下のリンクを見てみてください!

勉強と就活の両立が重要な理由

アクチュアリー専門塾として多くの就活生に向き合う中で、このテーマに関する質問は毎年いただきます。そして、世の中の情報に惑わされてしまい時間対効果の悪い方法を取ってしまう就活生が多いと感じています。

もし、勉強と就活のバランスを間違えると、社会人になってから多くの勉強時間を取らないといけなくなり業務のインプットが疎かになってしまったり、就活で満足のいく企業に行けずに、後悔をすることになってしまいます。

ご存知の通り、アクチュアリー試験は合格までに長い時間を要する試験です。大学3年生から受験可能であることと、就活において科目数を見られることから、どのように時間配分すれば良いかわからない人は多いと思います。

以下では、まず基本的な方針を示した後で、例外パターンも解説していきます。

基本は就活優先

まず、結論を述べると就活を優先した方がいいです。以下で理由を語っていきます。

科目数は見られることも多いが、決定打にはならない

「就活で科目数を見られますか?」という質問をよくいただきます。回答としては、「科目数は見られる」です。面接の中の話の流れで科目数の他に数学系の能力に関する質問は大体の企業で聞かれると思っておいてください。ただ、多くの人はこの影響を過大評価していると思います。

全ての企業の人事部の評価基準を知っているわけではないので、以下は過去の実績からの予想であることをあらかじめご容赦ください。とはいえ、アクチュアリー就活専門で数年間やってきているので、大数の法則から他の多くの個人の意見よりは信頼性があるかと思っています。例えばアクチュアリー就活を100点満点のテストに例えると、以下のような配点になっています。

・面接70点

・数学能力20点

・その他能力(英語など)10点

以下でそれぞれを解説します。

面接

この比重が高いことは、一般的な就活と共通です。アクチュアリーは高度な専門職であることから、「面接よりも勉強の方が大事」と思っている人が多いですが、実際は異なります。

根拠としては、過去の就活生のタイプ別の内定実績です。「勉強はできるけど面接はイマイチな就活生」と、「面接はできるけど勉強はイマイチな就活生」を比べた時に、後者の方が内定の確率が有意に高いです。

おそらく、あなたの知り合いのアクチュアリー内定者に聞いても、上記と同じことを言う人が多いと思います。数学オリンピックに出ているような人材でも、意外なほどに就活は落ちまくることも多いです。そしてそんな就活生に共通するのが、面接スキルの不足です。

アクチュアリー面接には、一般的な面接と共通する部分とそうでない部分があり、両面から対策が必要です。ここには相応の時間をかけないといけません。売り込みのようで恐縮ですが、MAXITでは面接にかなり力を入れています。以下のような理由です。

・一人で対策しにくい

面接は他者からのフィードバックを受けないと上達しにくいです。自分の欠点を直していくような辛い過程になるので、一人でやるのは技術的にもメンタル的にもキツくなります。そこで、信頼できる講師が長期的に見てくれる環境が必要とされます。

・アクチュアリー観点で指導できる人がいない

一般的な面接対策をしてくれる人は世の中に多いですが、アクチュアリーの観点を持ち合わせている人はあまりいません。

・上達に時間がかかる

コミュニケーションは長い時間をかけて身につけてきたものなので、矯正するには長い時間がかかります。

・時間対効果が良い

ちょっと対策すれば伸びる人はかなり多いです。100点満点のテストで80点取れる人が90点に伸ばすよりも、50点の人が60点に伸ばす方が簡単です。アクチュアリーを目指すあなたは数学において世の中的には100点中80点を取れる人だと思うので、ここの対策に時間をかけても思った以上にリターンは少なくなってしまいます。周りに数学ができる人が多いのはわかりますが、社会人のアクチュアリーに求められる最低レベルをクリアしているのなら、まずは面接に時間をかけたほうがコスパいいです。なお、数学に本当に自信がない人向けの解説はこの記事後半で行います。

アクチュアリーは専門職であると同時に社会人なので、コミュニケーションのスキルは就活生が思っている以上に見られます。

また、保険業界や会社への理解や、自己分析など、一般的な就活と同じような面接対策においても高いレベルで行う必要があります。

数学能力

多くの人がフォーカスするのはここです。理由としては、アクチュアリーが高度な数学の専門職であることから、数学の優劣が内定に直結すると思っている人が多いのだと思います。ただここで押さえておきたいのが、日本の新卒採用はポテンシャル採用であることです。つまり、伸び代が重視されます。就活生時点のアクチュアリー数学の能力は、一定以上あれば問題ありません。

では、伸び代は何によってはかられるのかというと以下の要素です。

・学歴

・アクチュアリー科目数

・その他数学系実績

上記のうちどこか少なくとも一つで数学的なポテンシャルが認められれば、十分に内定できる確率はあります。例えば、「東工大卒、科目数ゼロ、その他数学系実績ゼロ」のような人なら、内定している人はたくさんいます。東工大レベルの学歴がある時点で数学ができると判断されるので、「足切り越え」として人事部は認めてくれるのです。「どうせ入社後に科目も取ってくれるだろう」と思って採用してくれます。

つまり、上記の「東工大卒、科目数ゼロ、その他数学系実績ゼロ」状態で数学対策をするのは過剰なフォーカスでありオーバーキルです。もちろん、かける時間や普段受けている講義とのアクチュアリー数学の親和性にもよりますが、一般的には数学スキルを客観的に認められるレベルの人は、面接の方に時間を使うべきです。

その他能力(英語など)

近年重要性が高まっているのと、一部の企業では100点中10点よりも大きく評価されている感覚です。英語の試験が科される会社もあります。(個別企業情報については、MAXITの講座内にて解説しているのでオープンな場では控えさせていただきます)

英語ができるかどうかによって受ける会社も異なってくるので、志望企業を入念に調査しておきましょう。

就活の方が対策が報われる可能性が高い(分散が小さい)

アクチュアリー試験を目指している人なら、「ビッグウェーブ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。アクチュアリー試験は年度ごとに難易度の分散が大きく、例えば数学の試験が異様に簡単な年があります。この時に「今年の数学はビッグウェーブだった」など表現します。

試験対策を十分に行っても試験が難化したら受かりにくいですし、逆も然りです。つまり、コントロールできない要因によってあなたの合否が決まってしまうことになります。ここに大きな労力をかけるのは危険です。

試験の合否は白黒の二択で出てしまうので、どんなに対策に時間をかけても就活時の「実績」としてはゼロになってしまうからです。企業によっては不合格ランクを聞いてくれるところもありますが、それでも「不合格」の扱いなので、努力が報われない感は否めません。では確実に合格できるまで対策するかというと、それもコスパが悪いです。先ほど述べたように、すでに一定の得点を取れているテストで満点に近づけるのはコスパの悪い努力だからです。どうせなら、最短距離で理想のアクチュアリーになれるように、まずは就活にフォーカスしましょう!

アクチュアリー試験対策が必要なパターン

以下のパターンにおいては、上記で述べた以上に試験対策が必要になります。なお「自分の場合はどうなんだろう」と思う方は、MAXITの体験講義に来ていただければ解説させていただきます。

文系

文系出身のアクチュアリーもたくさんいますが、数学的な能力の客観的証明に欠けます。この場合は、試験対策をして数学だけでも受かった方がいいです。また、本番の試験が難化することに備えて、リスクヘッジで統計検定に受かっておくのもありです。文系からのアクチュアリー就活は以下の記事でも解説しているので、文系の方は読んでみてください。

ちなみに、適切な対策を行えば文系からアクチュアリーになることは可能です。「文系だからアクチュアリーになることを諦める」と言っている方は言語道断です。文系で、しかもそこまで偏差値の高くない大学から、学部卒でアクチュアリー内定した人もいます。大事なのは情報を正しく集めることと、それに基づいた対策を計画的に行うことです。

学部卒ot学歴に不安がある

学部卒や学歴に不安のある方も、試験に合格することが望ましいです。以下の記事で詳しく解説しています。

就活までの時間配分は具体的にどうすればいいのか

では今から就活を始める人は、結局何をすればいいのでしょうか。

就活までの時間の使い方を文書化してまとめる

まずやるのは全体のスケジュールを組むことです。就活までの時間は一回きりです。あとで「夏のうちにこれをやっておけばよかった」と後悔しても遅いので、最初に入念に計画を組みましょう。具体的には、以下の要素を文書化してまとめると良いです。

・志望企業

・アクチュアリー試験の受験科目数と合格目標科目数

・いつの時期に何に時間を割くか

志望企業を最初に決める理由は、最終目標からの逆算がしやすくなるからです。

また、受験科目数と合格目標科目数を決めるのは、勉強にメリハリがつくからです。「KKTを今年受けるかどうか」などを申し込み直前まで悩むよりも、最初にズバッと決めてしまった方が、計画にずれが生じにくくなり、無駄がありません。パターン別に受験すべき科目や勉強の順序の詳細は以下の記事で解説しています。

上記を決めた上で、いつ何に時間を使うのかを決めましょう。月単位で、エクセルなどを用いて自分の1年の計画を管理するとやりやすいです。就活中心の月、勉強中心の月を作ったり、研究に力を入れる期間を設けるなど、1年間のシミュレーションをしておくことで、「こんなはずではなかった」と後悔しにくくなります。

このように文書化することで、自分の計画の抜け漏れに早い段階で気付けたり、計画に基けば大丈夫と安心してメンタルを良い状態に保てます。

内定者複数人にフィードバックをもらう

上記の文書化のメリットがもう一つあります。それは、フィードバックをもらいやすいことです。自分の頭の中のことをいちいち別の人に説明するのは面倒ですが、文書化して仕舞えばLINEで送るだけでフィードバックがもらえます。

内定者からのフィードバックをもらう時にも、年間計画や志望企業の妥当性について有益なアドバイスがもらえるでしょう。

ちなみに、アクチュアリー就活は情報がものを言います。内定者とのつながりがない人は、早めに作ることをお勧めします。もし知り合い経由で情報を得るのが難しいという人は、MAXITの講座も検討してみてください!現役のアクチュアリーからの話を聞くことができます。

計画通りに進める

大事なのは計画通りに進めることです。アクチュアリー試験や就活は、そもそも国内に受験人数が少ないだけに、孤独になってしまいがちです。モチベーションを保つことも辛い中で、きちんと自己管理をする必要があります。

補足:就活全体の流れをもっと知りたい人向けの記事

以下の記事では、時期別のざっくりとしたスケジュールや、生保・損保それぞれの仕事内容など、この記事とは別角度で解説しています。就活をもっと網羅的に知りたい方は読んでみてください!今回の記事では解説しきれなかった、インターン含めた時期別のtodoなど、より細かく解説しています。

お悩みの方へ

一人で勉強計画を立てたり自己管理をするのは、とても大変です。また、信頼できる先輩からの情報を得られれば、勉強と就活の効率は何倍も良くなります。MAXITでは、就活に悩むすべてのアクチュアリー就活生に効率的な就活をしてもらうために、アクチュアリー就活専門講座を開講しています。以下のリンクからぜひ詳細を見てみてください!